『月光仮面 HDリマスター版』及び
「月光仮面幻の第1話を探せ!」プロジェクト
小柳大侍プロデューサーインタビュー

小柳氏 

 スカパー! 他 CS局で視聴可能なファミリー劇場にて『月光仮面 HDリマスター版』が毎週土曜日AM7:00〜8:00 他にて絶賛放送中!
 そして本HPでも再三にわたってご紹介してきた「月光仮面幻の第1話を探せ!」キャンペーン及びプロジェクトもついに終焉。いよいよ幻の第1話「月光仮面現わる」が視聴者の前に神秘のベールを脱ぐ!!
(詳細は http://www.fami-geki.com/gekkou/)。
番組及びプロジェクトの総指揮を執ったファミリー劇場ゼネラルプロデューサー・小柳大侍(だいすけ)氏が半年にも及ぶこの一大プロジェクトを今、総括する!!!

――本プロジェクトのスタートは夏前ぐらいでしたね?
小柳 動き始めたのは7月ぐらいからですね。企画を考えて。
――約半年動かれて、さまざまな想いがあるとは思うのですが、まずは感慨から。
小柳 こんな長いスパンで、一個の番組というものを企画からプロモーションから考えて完成させたのは、実は初めてなんですよ。今まで2か月、3か月ぐらいで一気に急いでバーッとやって、放送させて「次!」という結構短いスパンでやってきた中でこういうケースは初めてだったんですね。
 そんな中でいろいろな方と出逢って、いろいろな経験もあって。最終的に1話というのが出来た訳ですけど、すごい非常に感慨深いな、と。自分の中である意味感無量というところで、ちょっとホッとした気持ちでもあり、今後こういうことをドンドンやっていきたいな、という気分ではあります。
――宣弘社の渡辺(邦彦)さんとの取り組みは如何でしたか?
小柳 非常に……いろいろなところに確認も取って頂いて、渡辺さんがいなかったら当然番組も、ある意味成立しなかったところもあるので、非常に感謝しております。
――小林隆吉社長については?
小柳 番組(『月光仮面〜幻の第1話を求めて〜』)のほうにインタビューで出て頂いたり、座談会(第1話「月光仮面現わる」)にも出て頂いたりして……今は当然、宣弘社の社長ということでこの企画の最終的な許諾をして頂いたのは小林社長なので、これはもう感謝の気持ちでいっぱいですね。
――ズバリ! お聞きしますが、結局第1話は見つかったんですか?
小柳 なかったんです……。
――それは……努力が足りなかったんですか?
小柳 それも多分あるとは思うのですけど、視聴者のみなさまから“ここにあるんじゃないか?”という応募を頂いて、それを基に……あとは宣弘社さんの協力を仰いでいろいろな所に回ったんですが、やはり第1話は見つかりませんでしたね。
――視聴者からの情報はどれぐらい集まったのでしょう?
小柳 数多く頂いたんですけどもやはり推測の域を出ないものですとか、あとはもう本当に一情報として“私は『月光仮面』が大好きです”的なちょっと感想めいたものが幾つかあって、決定的に“ここだ!”というのは少なかったんですけど……数多くの視聴者の方からいろいろ頂いてそれは本当に感謝しております。
――その中で信憑性のあるものについて取材を重ねられた訳ですね。そこで印象に残っている情報はありましたか?
小柳 やっぱり元宣弘社の田村正蔵さんが、番組のほうでも扱われていましたけど、当時宣弘社が映像制作を終えて、原版のフィルムを整理せよという業務命令が下って、その辺りで『月光仮面』第1話のフィルムを見つけて、それがもうお団子状態だったと。
なんとか復活させようと思って現像所に持って行ったんだけど、無理だった。だから廃棄した、捨てましたとおっしゃったところというのは、やっぱり歴史的な事件のひとつだったなと。
 もちろん田村さんが悪いということではなく、すごい私はビックリしてですね。当時の技術として再生は無理だったでしょうし、その後の再放送や二次使用なんかも考えていなかったと思うのでその判断自体は仕方がないと思うんですけど、あれは驚きました。
――そこで既成のフィルムを再編集して第1話を復元した訳ですが……完成した第1話をご覧になった感想を。
小柳 オリジナルの1話はこの世にないという風になっている訳ですから、これが本当に新たなオリジナルの1話だということで考えると非常に何か不思議な……約53年ぶりですか?……に、新しくまたオリジナルのものが出来るというのは感慨深いものがありますね。
 これをひとつのステップとして次の新しい企画にチャレンジしていきたいと思っています。
――ところでフィリックスに関しては如何ですか?
小柳 フィリックスは、ファミリー劇場のほうでもオリジナルキャラクターとして活躍してもらっていますので。この猫でドンドン攻めていきたいとファミリー劇場は思ってます。
――前から思ってたんですけど、フィリックスって猫なのにヒゲがないですよね? これは一体!?
小柳 確かに……! 私も言われてようやく今気が付きました。
――猫はあのヒゲで狭い路地を通り抜けられるかどうかを計ったり毛根部分に感覚神経や血管が集中していて、とても重要な器官なんです。
小柳 そうなんですか? 初めて知りました。
――そのヒゲがないということは(略)
※以下、しばし猫のヒゲの話題が続くので(中略)。
――12月18日(土)の放送をご覧になり、これから来(2011)年1月1日(土)の放送に臨む視聴者の方にメッセージをお願いします。
小柳 観たことがある方、憶えてらっしゃる方というのが本当に数少ないというかほとんどいらっしゃらないと思うので、これが本当に新たなオリジナルの第1話なんだよ、というところで我々は放送しておりますので、是非これを観て当時を思い出して『月光仮面』をより楽しんで頂ければ……という風に思っています。
 また、『月光仮面』を観たことがない方、これも一緒のことが言えるんですけど、1958年の作品が2010年にこういう風に蘇ったというのはすごい歴史ある企画かな? と准じておりますので、そこら辺を観て楽しんで頂ければと思っています。是非! ご覧になってください。
――お忙しい中、ありがとうございました。

(2010年 12月17日 [金]東北新社・1Fロビーにて)
 
小柳氏

ファミリー劇場一のイケメンプロデューサーともてはやされ、ついにオレの時代到来か?! ぐらいに思い上がっていた矢先、プライベートでブルーなことがあって凹む小柳プロデューサー。その哀しみをバネに、次なる『隠密剣士』プロジェクトに挑む!!