『月光仮面 HDリマスター版』及び
「月光仮面幻の第1話を探せ!」キャンペーン

小柳大侍プロデューサーインタビュー

 

 スカパー! 他 CS局で視聴可能なファミリー劇場にて、ついに待望の『月光仮面 HDリ
マスター版』が本年10月2日(土)より毎週土曜日AM7:00〜8:00 他にてスタート!
最新のデジタル技術を駆使してより高画質且つクリアに甦った我らが月光の勇姿を観よ!!
 同時に、現在欠番となっている第1話の情報を募集且つ復元に挑む「月光仮面幻の第1話を探せ!」キャンペーンを、9月21日(火)〜10月14日(木)に実施
(詳細は http://www.fami-geki.com/gekkou/)。
 それにあたり、番組及びキャンペーン担当のファミリー劇場のプロデューサー、小柳
大侍(だいすけ)氏にお話を伺った。

取材・構成/岩佐陽一

小柳氏

――小柳さんは放送当時、『月光仮面』はご覧になっていたんですか?
小柳 当時、まだ僕は生まれていないですからね(笑)。僕は1986年生まれなので、ファミリー劇場で仕事をし始めて『月光仮面』の存在を初めて知ったんですけど。丁度昭和33年の、“日本初の連続テレビ映画”という事実を今回初めて知りまして。いろいろ調べていくうちに、“あゝっ、すごいなぁ”と。本当に限られた予算と限られた時間と……限られた条件の中でよくこんなことがいっぱいできたなぁ、ということがすごく勉強になったという風に思いましたね。
――リアルタイムでご覧になっていない小柳さんが、『月光仮面』を初めてみたときのご感想は?
小柳 私が生まれた時代、いろんなものが(笑)……80年代で丁度ハリウッドの大作映画などいろんなものが出てきたときで、そういうものを観て育った世代なので、クオリティに関してはやや……(苦笑)。ただ、そういうバックボーンがあるということを知って観ると、やっぱりひと味違って見えてきました。
『月光仮面』は今観ても心躍るというか、ヒーローものとしてそういうところはありますね。
――今回HD化ということで、HD化に対する想いや狙いをお聞かせ頂けますか?
小柳 元々当時のネガとかフィルムの作品をHD、テレシネしてお客様に届けていこうという狙いがファミリー劇場のスタンスとしてありまして。今まではうちの会社にある『無法松の一生』(64年)とか『戦国群盗伝』(64年)といった作品をフィルムをテレシネして、HDリマスターにしてお届けするという手法を執っていますので、“そういったTV草創期の番組を高画質で観られるというのは、お客様にとっても我々にとっても大きなメリットになるのでは?”というところでこういった事業を進めています。
――『第7の男』(64年)は?
小柳 『第7の男』もしました。忘れていました(笑)。
――今回、『月光仮面』の第一部はHD化を謳っておきながら、HD化されていない話数もあるそうですが?
小柳 そうですね(苦笑)。ちょっと原版の状態が悪いということで、テレシネすら無理だという話数が技術の方からありまして。技術的なことは私もあまりよくは分かっていないのですが(苦笑)……そういった理由みたいですね。
ただ、全般的にはHD化ということなので、「『月光仮面』HDリマスター版」というタイトルで打ち出してはおります。
――今回、“第1話を発掘しようキャンペーン”というものをやられる旨お聞きしましたが、こちらの意図と狙いをお話し頂けますか?
小柳 元々宣弘社の方から“実は第1話がないんです”というお話を伺いまして。実は原版素材が元々紛失されて、この世に存在しないということを初めて知りまして。“その話は本当なのかな?”と思っていろいろ調べたところ、昭和40(1965)年に一回、再放送があったらしいんですが、そこでも第1話は当然再放送されておらず。二部から始まっている、と。DVDのパッケージを見ても、一部の1話というのは欠けていて、2話からスタートしている。“これをネタにすればちょっと面白いことが起こるんじゃないか?”ということを思って、いろいろ調べたんですね。そうしたらやっぱり1話というのはこの世に存在しなくて。じゃあ、“ファミリー劇場で1話を、もし当時の視聴者が放映しているものを8mmか何かで撮っていたら、と考えると、それを半世紀ぶりぐらいに放送させるのも面白いのかな?”と思ってこの企画に至った次第です。
――それでは、そんな『月光仮面』の“小柳さん的なみどころ”をご紹介ください。
小柳 もう何度もやっている作品ではあるので、今さら“この新しいところを観てください”というのはないんですけど(苦笑)。HD化しているので、元のフィルムとHDの素材を観比べると全然違うので、そこをやはり観て頂きたいということと、2話から観て、“1話ってどういうお話なんだろう?”と興味をかきたてられるストーリーであることは間違いないので、“1話はいつ見つかるんだろう?”というところをドキドキしながら観て頂きたいなぁというところでございます。
――お忙しい中、ありがとうございました。
(2010年 9月13日 [月]東北新社・等々力スタジオにて)

 

小柳氏

ファミリー劇場屈指のイケメンプロデューサーと謳われ、近ごろ少々調子に乗り気味(?)という噂の小柳プロデューサー。そんな風評とは裏腹に、我らが『月光』を語る語り口は熱い!!