戦前・戦後にかけて多くの伝奇小説・冒険小説を書いた高垣眸の同名小説を原作とした、冒険アクションドラマ。『月光仮面』の後番組であり、引き続き大瀬康一が主演を務めた。
ジンギスカンが遺した財宝のありかを解く鍵は、「フビライの矢」「オルコンの弓」「ダッタンの的」の3つの秘宝。母の形見として「フビライの矢」を持つ正義の日本人青年・黒田杜夫(モリー)は、行方不明の兄を探す旅の途中で、清王朝の再興を目指す秘密結社・青竜党と、片目の男・ジャガー率いる組織「豹の眼」に襲われる。青竜党の王女である少女・錦華は「オルコンの弓」、ジャガーは「ダッタンの的」を持っていたのだ。3つの秘宝を巡って、三つ巴の争奪戦が幕を開ける。
香港や東シナ海を舞台に繰り広げられる戦いのさなか、ジャガーは豹頭の仮面をかぶって現れ、杜夫と錦華を追いつめるが、そのときやはり豹頭の正義のジャガーが現れ、正義と悪のジャガーが対決する。日本が舞台となった第2部では、白覆面の謎の男・笹りんどうが正義の味方として登場した。
仮面のキャラクターこそ登場するものの、あくまでヒーロー作品ではなく、純粋な冒険活劇としての色合いが強く、謎解き、アクション、多彩なキャラクターなど、娯楽の要素がふんだんに詰め込まれた作品となった。
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